相続税専門税理士の富山です。
今回は、相続税の申告におけるネット検索についてお話します。
お客様は皆さん相続税に詳しい方ばかり!
相続税の申告をご依頼いただき、初めてお会いする際、「相続税についてメチャクチャ調べてるなあ」と感じることが多いです。
ネットにはいろいろな情報があふれていますから、税理士じゃなくても、調べようと思えば、いろいろなことが分かります。
年齢はあまり関係ありません。
高齢の方でも、パソコンを使う方は、しっかり調べられています。
完璧に申告書を作成するのは難しい!
以前、ご相談があった方は、相続税の申告をしなければならないので、毎日夜中(朝?)の3時半までネットで相続税の勉強をしている、とおっしゃっていました。
この方もスゴく詳しかったです。
相続税の申告をメインにやっていない税理士では、知識の面では負けてしまうと思います。
複数の特例判定も、完璧に判断されている感じでした。
ネットで調べまくっているので、いろいろなことを知っていて、「どこどこの税理士はこういうことをやっている、富山さんもやった方がいい」というような経営上のアドバイスまでいただきました。
でも、「最後の税額計算のところが分からない」というご相談でした。
土地の評価などの各論点について分かる、ということと、実際に数字をまとめて間違いのない申告書を作る、というのは別なんだなあ、と改めて感じました。
最後は専門家に任せましょう!
お客様が相続税についていろいろと調べていらっしゃるのは、私にとっては有り難いです(いろいろ調べていろいろ言われるのを嫌がる税理士もいるかもしれませんが)。
その方が話が早いからです。
私も、相続税について、ネットにどのような情報が出ているかは大体把握しているので、それを元に、「実はそれはこういうことなんですよ」とか「実際はこうなんですよ」という話ができるので、逆に助かります(結構、盛り上がります)。
いろいろ調べても、最終的に税理士に依頼すれば大丈夫ですが、ネットの情報だけで申告するのはリスクがあります。
何か抜け落ちているかもしれません。
「分かった!」と思っても、その理解が正しいとは限りません。
金融機関紹介の相続案件。シンプルな案件だったが資産額からして相続税がかかりそうだったので税理士に廻したら、ウン千万の生前贈与が発覚!これだから専門家を絡めないといけない、と改めて実感した。
どうも他士業がやってしまっていたらしい…— 行政・司法W書士の権兵衛 (@T3MAT1) May 11, 2021