相続税専門税理士の富山です。
今回は、相続税理士の見極め方と、相続税申告の料金の考え方について、お話したいと思います。
コンテンツ
税理士のホームページを鵜吞みにしないが参考にできるかが鍵!
以前、相続税の申告をメインの業務にしている税理士、相続税の申告に特化した税理士に依頼した方がいいというお話をしましたが、どうやったら、そういう税理士を探し出すことができるのでしょうか?
一般的には、最近ではインターネットで税理士を探すという方が増えてきています。
そうなると、Googleなどの検索エンジンに、自分が探したいと思う税理士を思い浮かべながら、いろいろなキーワードを入力して、税理士を探すということになる訳ですけれども、実際に、そのたどり着いたホームページに、「相続税専門の税理士です」というようなことが書いてあったとしても、「本当にそうなのか」を確認する必要があります。
ホームページがあるのは当たり前の時代。その中身をチェック!
相続税について、その税理士が今まで相続税申告の経験を積んできているかどうか、相続税に対してどのような姿勢で取り組んでいるか、といったところを、ホームページの文章から読み取る必要があります。
過去の経験については、まずプロフィール的な記載をチェックしてみましょう。
また、「お客様の声」のようなページがあれば、その記載から、その税理士がどのように業務を進め、どのようにお客様とコミュニケーションを取っているか、ということが分かります。
それらの記載から、相続税をメインとしてやっているのかどうか、本気で取り組んでいるのかどうか、というところを嗅ぎ取ってみてください。
相続税申告の妥当な報酬金額はいくら?
また、相続税の申告を税理士に依頼しようとする際、その税理士の経験や人柄なども気になるでしょうが、依頼したらいくらかかるのかが分からない、というのも1つのネックになっていると思います。
ご自分で
調査する
のは
至難の業
相続税の申告は、何度も経験するものではありませんから、いくらぐらいが妥当なのかという知識は、ないのが当然です。
周りの人に聞こうにも、聞いたら「相続税の申告が必要なことが分かってしまう」=「財産があることが分かってしまう」ということになり、なかなか聞けません。
仮に聞いたとしても、1年間に亡くなる方の人数に占める、相続税の申告件数は、令和元年分の全国平均の数字で(つまり東京なども含めて)約6.8%ですから、相続税の申告をした方に巡り会うのは難しいはずです。
相続税の
申告は
オーダー
メイド的
また、聞けたとしても、その方の相続とご自分の相続では、財産の金額や内容が全然違うかもしれません。
つまり、聞いても役に立たない可能性が高い、ということです。
税理士に
直接
聞いちゃえ
ですから、あまり周りの人に聞きまわったりするようなことはせず、ご自分の目星を付けた税理士のホームページに、料金表があるかどうか、チェックしてみましょう。
もしあれば、その料金表に当てはめて、どれくらいかかるか、計算してみてください。
実際には、相続税の申告対象となる相続財産の全体像がまだ分かっていないでしょうから、少な目に計算することになってしまうかもしれませんが、目安にはなるはずです。
また、料金表がなければ、実際に電話してみるのもいいのではないでしょうか。
大体これくらいかかる、というのは、教えてくれるでしょう。
後悔しないためには、納得するまでちゃんと調べる!
ここでご注意いただきたいのは、その報酬が安ければいいのかというと、そうではないということです。
これは、どんなものでも同じだと思いますけれども、その安い分だけ申告書の品質が低下してしまうリスクが考えられます。
よく考えてみていただきたいのですが、料金を下げるということは、その分だけ、多くのお客様を獲得しなければならない、ということになります。
そうなると、当然1件当たりの相続税申告に時間が掛けられなくなる、ということは起こり得ます。
これは相続税申告だけに限った話ではないですが、高いか、安いか、は、そのモノがどういうものかが分からなければ、結局分かりません。
分からないのですから、料金表を見て、「高いから大丈夫」「安いからトク」と考えて税理士を選ぶのではなく、「依頼することに納得ができるか」という判断の物差しを持った方が、後悔しないはずです。
想う相続税理士