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相続税専門税理士の基準を知りたい(私が)
世の中には、「相続税専門税理士」という方々がいます。
私も最初は「相続税専門税理士」と名乗っていたのですが、法人の顧問先様と顧問契約を結んでから、それをやめました。
相続税「専門」と言うからには、法人税の申告書を作っていたらオカシイ、と考えたからです。
私が「相続税専門税理士」に会ったら聞きたいことは、相続税のことではなく、「相続税以外に本当に何もやってないの?」ということです。
法人税の申告書を作っていても、メイン業務が相続税なら、「相続税専門税理士」と名乗ってもいいのでしょうか?
その場合の「メイン」とは何割以上?
この基準が明確に定められた暁には、私も再び「相続税専門税理士」と名乗ることがあるかもしれません。
相続税の申告を全くやらない税理士がいるのは確か
あえて相続税申告をやらない税理士の方々もいます。
懐かしいお言葉
以前勤務していた税理士法人には、相続税の専門部署があり、私もそこに所属していましたが、代表社員税理士が「相続税の業務をやるかどうかは、その税理士の経営判断だ」とよくおっしゃっていました。
相続税を全くやらない、ということを決めれば、法人税や所得税の業務に経営資源(ヒト・モノ・カネ)を集中させ、そこで高い利益を狙えます。
顧問先の数がそれなりにある会計事務所だとしても、「相続税の申告の依頼が年に何回あるだろうか」と考えれば、その何回か(もしかしたら数年に1回かもしれません)のために、相続税の書籍を購入したり、毎年の税制改正について細かく勉強したり、職員に相続税について教えたりなんてせず、相続税専門税理士にやってもらった方が、うまい経営だと言えます。
自分の実体験から
今年の2月にお伺いしたお宅も、「顧問税理士がいるが、その税理士は相続税の申告をやらないんです。」ということで呼ばれました。
昨年は、税理士の紹介で3件の相続税申告のお手伝いをさせていただきました。
この時々のことを思い出してみると、
- 相続税の申告はよく分からない、面倒くさいからやりたくない
- あまりやったことがない、よく分からない申告をして、お客様に迷惑をかけるよりは、それを得意としている税理士に依頼して申告をやってもらった方が、お客様のためになる
- 顧問先のお客様なら、コミュニケーションも取れるし、ご家族の状況などもある程度分かっているので、業務を進めやすいが、そうでない方の相続の場合、業務をスムーズに進められるか分からない、そのお客様の業務に手間取ってしまうと、他のお客様の業務に支障が出てしまう
という税理士の思惑が感じられます。
逆に言えば、「相続税専門税理士」は、その経営資源を相続税の業務に集中させ、経験値を増やしながら、業務の精度やスピードを上げ、高い利益を狙う、という経営判断をしているのです。
相続税専門税理士の探し方
相続税専門税理士に頼んだ方が良さそうだ、ということが分かりました。
でも、どうやって見つければいいんでしょう?
税務署は教えてくれない
相続税のお客様のところにお伺いし、必要書類をお預りした際、税理士会の会員名簿を見たことが何度もあります。
お客様はそれをどこで入手したのか。
答えは「税務署」です。
↓
でも無理だということが分かる。
↓
「それでは申告を税理士に依頼することにします。誰か紹介してもらえませんか?」と税務署の職員に尋ねる。
↓
そうすると、この税理士名簿を渡される。
税理士名簿を渡されても、相続税専門税理士にたどり着けなかった、ということです。
申告経験者からの紹介もない
過去に税理士に依頼して相続税の申告をしたことがある人から、税理士を紹介してもらう、というのはどうでしょうか?
その税理士の仕事ぶりや性格なんかも教えてもらえそうです。
でも、このケースはほどんどありません。
まず、相続税の申告をしたことがある人を探すのが大変です。
会社や個人で事業をやっていれば、ほとんどの人が申告を税理士に頼んでいますので、気が向けば自分の税理士を紹介してくれるでしょう。
しかし、相続税は相続があったからといってみんな申告する訳ではありません。
ほとんどの人が相続税の申告をしていません。
当然、税理士なんか知りません。
次に、相続税の申告を税理士に頼んだことがあったとしても、人はあまりそのことを他人に話したがりません。
相続税がかかるくらい財産があることを知られたくないからです。
日々進化を遂げるGoogleの検索機能の力を借りる
インターネットの検索エンジンGoogle(グーグル)。
無料で様々なことを検索し、調べることができる訳ですが、それは広告収入があってのこと。
ところが、Googleで調べたことが、役に立たなかったり、嘘だったりしたら、どうなるでしょうか?
みんなGoogleを信用しなくなり、使わなくなります。
そんな使われないGoogleには、広告主も広告を出しません。
ですから、Googleは日々、必死に検索機能の向上に努めています。
それは、Google自体が生き残るためなのです。
是非、Googleを使って、あなたの言葉で検索してみてください。
検索するコツは、複数の単語を、スペースで切って入力することです。
「税理士」だけで検索すると、「フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)」とか、「資格の大原・専門学校」の「税理士とは?」なんていうのが出てきちゃいますからね!
さあ、あなたの理想の相続税専門税理士に出会えることを夢見て、検索してみましょう!
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