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大手生命保険会社様で相続税・贈与税に関するセミナー講師の実績有（最近の実績：令和5年11月・令和5年12月・令和6年2月）
解決金が新たな課税を生む場合がある
遺産分割で便利なのが、財産を多く相続した相続人が、他の相続人にお金を渡して、相続分を調整する「代償分割」
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例えば、相続人が兄弟2人で、相続財産が1億円の土地1ヶ所の場合、兄がその土地を相続し、代わりに兄は弟に5,000万円のお金を支払う
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この5,000万円を「代償分割金」という
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これで、相続財産は兄が全部相続しているのに、2人の相続分は同じになる（兄：1億円△代償分割金5,000万円＝5,000万円・弟：代償分割金5,000万円）
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土地を無理矢理切ったり、共有にしなくてもうまく分けられる（相続分を同じにしなくても、みんなが納得すればOKなんですけどね）
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では、相続人が姉妹2人で、相続財産は姉がもらった1億円の生命保険金だけだった場合はどうか
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先ほどの兄弟の例と同じように、姉が妹に5,000万円の代償分割金を支払えば、相続分が同じになるかというと、ならない
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なぜなら、生命保険金は姉を受取人に指定して支払われた、「姉のモノ」だから
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兄弟の例の「土地1億円」は「相続財産」であって「兄のモノ」ではない
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「相続財産」を分けっこするために「代償分割金」を活用する、これはOK
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姉妹の例の場合、姉が妹に5,000万円支払ったら、それは姉から妹に対する「贈与」
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生命保険金は分けっこできないから（「姉のモノ」だから）
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妹に高額な贈与税が課税される
想う相続税理士
「土地」は亡くなった方の財産ですが、「生命保険金」は亡くなった方の財産じゃないですよね。
だから、本当は「相続財産」じゃないんですけど、亡くなったことを起因として支払われるので、「相続財産」と『みなす』ことで、相続税の課税対象となっているんです。
「生命保険金」は、姉がもらうことが「保険契約で決まっている（姉が受取人に指定されている）」ので、妹が何と言おうが「姉のモノ」なんです。
ですから、2人で話し合って分ける、という話にならない（遺産分割の対象にならない）ため、「代償分割金」も出てこないということ。
もし、「代償分割金」っぽく姉妹間でお金のやり取りをしてしまったら、「生きている人」どうしのお金のやり取りなので、「贈与」ということになってしまいますから、ご注意を。
想う相続税理士秘書
